アマハガン（AMAHAGAN）のおすすめ8選｜まずい？長濱ウイスキーの評価・評判

ウイスキーを飲みたい！と思い量販店へ探しに行くと、最近は大手蒸留所のウイスキーが多く棚に並んでいます。品質が高くおいしいのですが、たまには趣向の違うものを飲んでみたいとも思いますよね。

ところで、日本で最近生まれた小さな蒸留所のウイスキーが、世界から注目されていることをご存知ですか？本場である北欧や、日本の大きな老舗蒸留所にも引けを取らない高い品質のウイスキーが、日本のごく小さな蒸留所から発信されています。

今回は長濱蒸留所がつくるアマハガンをご紹介します。アマハガンとは何か・ワールドモルトの種類・選ぶポイント・評判や評価・おすすめの飲み方まで紹介しています。いつもと違うウイスキーを飲みたい方は、ぜひ読んでみてください。

アマハガン(AMAHAGAN)をつくるのは、滋賀県は琵琶湖の北部、長浜市にある企業「長濱浪漫ビール」が、2016年に開いた面積8坪の「長濱蒸留所」です。NAGAHAMA（長浜）を逆から読み、「AMAHAGAN」と名付け地域に根差したウイスキーを発信しています。

長濱蒸留所はスタッフがウイスキーの本場スコットランドへ赴き、現地の小規模な蒸留所からヒントを得て生まれました。新しい蒸留所ですが、作品のアマハガン(AMAHAGAN)はすでにWWA(ワールドウイスキーアワード)にて2020年のカテゴリ最高賞に輝き、世界がその魅力を認める品質となっています。

若く試行錯誤を繰り返す長濱蒸留所は、挑戦的な作品を多く発信しています。フランスのボルドーワインで名高いシャトー・モンペラの赤ワイン樽で後熟を行ったウイスキーや、日本原産の山桜にて後熟したものが代表的です。このような発想は大手蒸留所には難しく、小規模の蒸留所だからこそできる挑戦といえます。

また長濱蒸留所は、地域に根差したウイスキーづくりを目指しています。そのようななか、滋賀県長浜市はふるさと納税の返礼品に「アマハガン(AMAHAGAN)ワールドモルトエディションNo.2」をおすすめとして選びました。長濱蒸留所の挑戦とその思いが地元の誇る企業として認められていることがわかりますね。

世界が認める新進気鋭の「アマハガン(AMAHAGAN)ワールドモルトエディション」は、すでにバリエーション豊かなラインナップが発表されています。今回はそのなかから、定番や人気のウイスキーをご紹介します。

海外のモルトを土台にして、長濱独自のモルト原酒をブレンドしたNo.1は、アルコール度数が47度と高めになっています。アルコール度数が高いため、苦みやコクが強く舌に当たりますが、特有のまろやかな樽香・麦芽香や柑橘・バニラの甘酸っぱい香りが鼻を抜け、飲み疲れないさわやかな味わいとなっています。

赤ワイン樽で後熟させたNo.2は、色も赤レンガ調で赤ワイン由来のブドウ・ベリー・レーズンといった風味が特徴です。華やかなワイン香に長濱独自モルトがもたらす穀物の甘みが広がり、アフターはオレンジピールのさわやかな酸味・適度な苦味が全体を引き締めてくれます。

甘味だけではない深い味わいが面白いブレンデッドモルトです。

エディションNo.1をベースに、日本原産のミズナラ樽にて後熟させたのがNo.3です。オレンジやリンゴの香りに独特の甘い麦芽香が鼻をぬけ、後からくるミズナラのオリエンタルな香木香がアクセントに。舌にはオレンジの焼き菓子や黒糖のような香ばしい甘味が広がり、最後はビターチョコレートを含んだようなリッチな余韻を楽しめます。

エディション山桜は、No.1をベースに日本原産の山桜で後熟しています。鼻に抜けるのは日本のお香を焚いたような香りに、桜餅のような甘くしっとりした完全に「和」テイストのもの。

オレンジや黒糖のような香ばしい甘さが同時に舌に広がり、紅茶の優しい渋みが心地いい余韻として残ります。ひたすらに「和」を感じて不思議な安心感を得られる作品です。

海外産のピートモルトにノンピート原酒・長濱モルトをブレンドしたもので、一部をバーボン樽で熟成させたのがエディションピーテッドです。焼きリンゴのような香ばしい甘さが鼻をぬけ、口に含めばハーブ香や燻したピート香とともにグレープフルーツのような苦い酸味が広がります。次第にほろ苦くも甘い和三盆のような余韻を残してくれる複雑な味わいです。

ピートタイプの「サマー」は、柑橘のさわやかさにバニラの甘い香りが広がり、スモーキーな余韻が残る「夏の風」が喚起される味わいの作品です。

反対に「ウィンター」は、「サマー」よりスモーキーさを前面に出しています。蜂蜜入りのホットウイスキーのような優しい甘さに、暖炉を前にしたような哀愁あるピートスモークを楽しめます。

シェリー樽で後熟した「歌舞伎座エディション」は、歌舞伎座とのコラボ商品です。シェリー酒の甘い香りが最初にきますが、口に含むとスモーク感やほろ苦い甘さが現れます。次第に柑橘のさわやかさも感じられながら、余韻は甘く残る作品です。

また、コミック「まどろみバーメイド」とコラボした商品は、赤・白ワイン樽で熟成した原酒をブレンドしています。ワイン樽由来のフルーティーさに、モルトの優しい甘さが混ざり口当たりがいいのが特徴です。

ご紹介のアマハガン(AMAHAGAN)を実際に飲んだかたの評価や口コミをご覧ください。

値段がほかより少々張るのは、大量生産ができない小規模蒸留所の痛いところかもしれません。それでも好みの話は別として、肝心なウイスキー自体の味わいに関しては好評といえます。

好みのアマハガン(AMAHAGAN)が手に入ったら、飲み方にもこだわってみましょう。今回は、アマハガン(AMAHAGAN)を楽しむために3種類の飲み方をご紹介します。

ストレートはアマハガン(AMAHAGAN)ユーザーのほとんどがおすすめしている美味しい飲み方です。アルコール度数が47度と高めの商品なため、原酒の風味や口当たりがひときわ感じられる仕様となっています。度数が高いので苦手な人がいるかもしれませんが、はじめて飲むかたは特に、最初の一杯はストレートで飲んでみてください。

香りや甘味・口当たりがよりまろやかになる飲み方です。常温の水で割ることで、グラスから立ちのぼる香りをより楽しむことができます。ストレートではアルコール度数が高く飲みづらいと感じる人にもおすすめです。ただし、量を飲み進めるとどうしても本来の香り・味わいが薄れてしまいがち。飲むときはサッと切り上げましょう。

ストレートで飲むよりも舌に乗せたときの甘味がきわだち、よりモルト原酒の香りを楽しめる飲み方です。氷で冷やすと最初は全体が引き締まるので、変化を楽しみたい人にもおすすめできます。

グラスが冷えていないと中途半端な味わいになってしまうため、チェイサーを用意するなどしっかりと準備をしてから作るとより風味を味わえます。

若く小さな蒸留所でつくられるアマハガンは、誰でも探せば好みが見つかりそうなバリエーションに富んだラインナップです。日本が世界に誇るブレンデッドモルト、アマハガンを飲んであなたのリラックスタイムを有意義に過ごしてください。