ロングロウのおすすめ3選｜おすすめの飲み方は？ピーテッド・18年など紹介

ロングロウは、スコットランドのキャンベルタウンにある『スプリングバンク蒸溜所』で作られているシングルモルトウイスキーです。キャンベルタウンにある蒸溜所は3つですが、そのうちの1つとなります。

さまざまな年数・カスクタイプを混ぜることで、ロングロウの個性や魅力を最大限まで引き出しています。力強いスモーク香と甘やかなアロマを楽しめるウイスキーで根強いファンが多い印象です。

フェノール値は50～55ppmと高く、キャンベルモルトはもちろんハイランドやローランドの中でも突出した存在と言えます。この記事ではロングロウの歴史や特徴について詳しく解説します。

ロングロウは1973年に試験的に生産を開始し、酒質が良かったことから1985年にシリーズで発売されました。アイラスタイルのシングルモルトがキャンベルタウンでも生産できることを証明するために、実験的に作られたウイスキーです。

ロングロウは2回蒸溜しておりピーティーでスモーキー、オイリーで重厚な特徴があります。強くピートを効かせたスモーキーなウイスキーは、ウイスキー愛好家から高い評価を得ています。

1828年にスコットランドのキャンベルタウンに作られた蒸留所が、スプリングバンク蒸留所です。1973年にはアイラ島のウイスキーに特徴的なピートをプラスした『ロングロウ』を作り始めます。

そして、キャンベルタウンでもアイラスタイルのウイスキーを生産できることを証明しました。現在キャンベルタウンで操業している3つの蒸溜所の1つであり、スコットランドで最も古い、独立した家族で経営している蒸溜所です。

かつて『ロングロウ』という名の蒸溜所が存在しました。1824年に建設されその4年後にスプリングバンク蒸溜所が稼働をスタートします。

1973年に試験的に造ったブレンド用のピーテッド原酒が良質だったため、1985年にシングルモルトとしてリリースされました。70年余り隣り合うように活躍していた蒸溜所に敬意を払い『ロングロウ』と名づけられたのです。

ロングロウ　ピーテッドは、ロングロウのスタンダードボトルです。キャンベル産ピート(最近はハイランド産も使用)を48時間乾燥させた、フェノール値50～55ppmの麦芽を使い作られています。

香りは強烈なスモーク香・バニラ・はちみつ・カスタードクリームです。口当たりはオイリーですがドライで、レモンなどの柑橘の中にジンジャーのスパイスが漂います。

ロングロウ　18年は、リフィルのシェリー樽が60%、バーボン樽を40％使用し長期熟成させたボトルです。

香りはスモーキーで完熟りんごの芳醇で華やかなアロマを軸に、サルタナレーズン・蜂蜜・湿った葉・トリュフ・ピートが混ざり合います。

味はピーティーでスパイシー、フィニッシュにはダークチョコレートが加わり長い余韻が楽しめます。

ロングロウ　21年は、シェリー樽60%、バーボン樽40%で構成されます。日本には約300本ほど入荷しました。

香りは非常にフレッシュで、フルーツの甘み、スモークしたイベリコ豚のベーコンのような旨味のあと、トフィー・ハニーポップコーンが感じられます。

味わいはドライプラム・ミルクチョコなどの甘みと松ヤニ・オレンジピールのアクセントが楽しめます。

スプリングバンク蒸溜所は製造からボトリングまで、すべて自分たちで行っている自己完結型の数少ない蒸溜所です。多くの作業を機械に頼らず、丁寧に手作業で行うというこだわりがあります。

多くの蒸溜所が他社に任せている発芽の工程も、フロアモルティングという方法で行っています。

すべての工程を蒸留所の敷地内で管理する姿勢は、キャンベルタウンモルトの看板を背負う、自負と誇りの表われと言えるでしょう。

1997年に蒸溜が開始され、2005年にリリースされた比較的新しいウイスキーです。名前の由来は1926年に閉鎖された、ニッカウイスキーの創業者『竹鶴　政孝氏』が5カ月に渡り実習を行った蒸溜所から取りました。

ノンピート麦芽を使い3回蒸溜されたシングルモルトで、フルーツのような自然な甘さが強くピート香がせず、塩分もほとんど感じられない上品な味わいが特徴です。

アルコール感が強くスパイシーでクセのある味が特徴です。初心者よりもウイスキーをよく飲む方におすすめします。

程よくピートを焚き2.5回蒸溜することで、スプリングバンク特有の香りが生み出されています。1度飲んだら病みつきになる独特の味わいは、ウイスキー通にはたまりません。

スプリングバンク　10年は定価の約2～3倍、18年に関しては定価の約7倍と高値で取引されています。

ロックにして飲むとロングロウならではの強い香りや、奥深い味わいを存分に楽しむことができます。ロックグラスに大きめの氷を入れ、ウイスキーを注ぐだけのシンプルな飲み方です。

最初はウイスキー本来のフレーバーを直に感じることができ、徐々に氷が溶けていくことによってまろやかで飲みやすい味わいに変化します。

ロックを楽しんだら少しずつ加水して、自分の好みを探してみるのもいいですね。

ピート香があまり得意ではない方でも美味しく飲めるハイボールは、実はウイスキー以外にも当てはまる『お酒を何かで割ったもの』という意味の飲み方です。日本では『ハイボール＝ウイスキーのソーダ割り』のことを指します。

背の高いグラスに氷を入れて、ウイスキーとソーダ水を注ぐだけのシンプルな飲み方です。食中酒としてもおすすめで、キリッと冷えたハイボールが料理の味を際立たせます。

ロングロウについて解説してきましたがいかがでしたか？ロングロウは家族経営のスプリングバンク蒸溜所で丁寧な手作業で生産されているため、日本に入ってくるのは多くても300本ほどです。入ってくるとすぐに売り切れてしまうため、発売日は要チェックです。ぜひ探してみてくださいね。