スペイサイドウイスキーおすすめ10選｜マッカランに似たウイスキーは？

スペイサイドウイスキーは、スコットランド北部・スペイ川周辺で作られたスコッチウイスキーです。スコッチウイスキーの中でも、アイラと並び2大聖地として人気を集めています。大麦芽のみを使用したマッカランなども有名です。

巣ペイ再度ウイスキーは、優雅で華やかな香りとフルーティーで爽やかな味わいが特徴的です。すっきりした風味のため、ウイスキー初心者でも飲みやすいといわれています。しかし、初心者が購入する場合どんな基準で選んだらいいのか分からない方が多いです。

そこで今回は、スペイサイドウイスキーの特徴・美味しく飲む方法について紹介します。その他にも、人気銘柄・おすすめ商品も併せて紹介するので必見です。本記事を読んで、スペイサイドウイスキーの魅力を知ってもらえたら嬉しいです。

スペイサイドウイスキーは、ハイランド地方のスペイ川周辺の蒸留所で製造されています。ウイスキー5大産地の1つであるスコットランドは地域別に銘柄を分類しており、その中でもスペイサイドの蒸留所は50以上と多いです。

スペイサイドの中でも、8つの地区に分類されています。それぞれの地区と、代表的な蒸留所は以下の通りです。

スペイサイド川中・下流域地区・エルギン地区に、特に蒸留所が集中しています。バルヴェニーではスペイサイド唯一のフロアモルティングです。

スペイサイドウイスキーは、優雅な香りと繊細でフルーティーな味わいが特徴です。ブレンデッドウイスキーのキーモルトに使われることも多く、バランスがいいモルトウイスキーが多くあります。

スモーキーな印象のあるスコッチウイスキーですが、スペイサイドウイスキーは爽やかで飲みやすいタイプがメインです。クセが少なく爽やかな風味のため、初心者でも飲みやすいでしょう。

マッカランは「シングルモルトのロールスロイス」とも呼ばれる、スペイサイドウイスキーを代表する高級ウイスキーです。スペイ川中・下流域で規模の大きな蒸留所があり、シングルモルト世界第3位の売上で日本への輸出数もトップを誇ります。

癖のないまろやかな口当たりから、初心者にも飲みやすいと有名です。スパニッシュオークのシェリー樽で熟成するこだわりのある製法で作られており、甘みのある味わいが人気を集めます。

ザ・グレンリベットは世界的に評価が高い、スペイサイドを代表するモルトウイスキーの1つです。柑橘系の爽やかな香りと、蜂蜜のような甘さが広がる味わいが初心者からも人気を集めます。

グレンリベットは政府公認の最初の蒸留所であり、世界のシングルモルトウイスキーの売上の中でも長年トップに君臨し、2014年には売上第1位になりました。スペイ川に繋がるリベット川周辺で作られており、グレンリベットとは「リベットの谷」を意味します。

グレンフィディックは最古のシングルモルトであり、特に知名度が高いスペイサイドウイスキーです。洋梨のようなフルーティーな香りで、上品な甘みを感じられます。ほんのりした甘さからも、初めてウイスキーを飲む人でも飲みやすいです。

伝統的な製法を大切にし、2013年までシングルモルトウイスキーの世界最大売上を誇っていました。ザ・グレンリベットが2014年に売上1位になり、ダフタウン地区を代表する蒸留所として現在は世界第2位の売上です。

ベンリアックは、スモーキーな香りが特徴のシングルモルトです。バーボン樽・シェリー樽をベースにしているため、フルーティーで甘味の強い味わいが高評価を受けています。

スペイサイドウイスキーは華やかな香りで飲みやすいものが多いですが、ベンリアックはスコッチウイスキーらしいスモーキーな香りです。もともとはブレンデッドウイスキーの原酒製造としてエルギン地区に蒸留所は作られました。シングルモルトの販売を始めたのは、2004年以降と最近です。

グレンファークラスは「マッカランの好敵手」と呼ばれることもある、サッシャー首相が愛飲したことでも有名なウイスキーです。青リンゴのようなジューシーな香りで、麦の甘みとカラメルのようなわずかな苦味が感じられます。割っても風味が崩れにくいため、水割り・ハイボールなどでも楽しめるでしょう。

スペイ川中・下流域に蒸留所があり、今でも家族経営を続けています。シェリー樽・ホワイトオーク樽を使用するこだわった製法が特徴です。

ベンロマックはスペイサイドウイスキーの中でも最小規模ですが、3タイプのボトルが販売されているウイスキーです。ベンロマック蒸留所はスペイサイド北西のフォレス町にあり、ゴードン・マクファイル社がオーナーをしています。

フルーティーでチョコレートのような香りが特徴的で、ワールド・ウイスキー・アワード2018で金賞を受賞した実績があるスコッチウイスキーです。またボトルのデザインは蒸留所の赤い煙突・赤い扉をモチーフにしています。

オルトモアは完成度の高いシングルモルトでありながら、デュワーズ・ジョニウォーカーの原酒としても使われているウイスキーです。クッキーのような甘い香りであり、甘味とカラメルのような苦味が感じられます。

オルトモアは、1897年にキース地区に創業された蒸留所です。オーヒンデラン川が近くに流れることから、「大きな小川」という意味の「オルトモア」が名付けられました。

インチガワーはバッキー地区にある蒸留所で、強烈なスパイシーさが特徴のウイスキーを製造しています。スペイサイドウイスキーらしい甘味と、塩のようなスパイシーさがとても個性的です。

インチガワーで生産されるシングルモルトのほとんどはブレンディングに使用されるため、シングルモルトとして販売されるのは生産されたウイスキーのうちわずか1%ほどしかありません。希少価値の高いインチガワーの中でも、「花と動物シリーズ」はスペイサイドウイスキーの中でも評価が高いです。

アベラワーは、スペイサイドウイスキーらしい華やかな香りとフルーティーな甘味が特徴です。口あたりがいいため、初めてウイスキーを飲む人にも飲みやすいでしょう。

シェリー樽とバーボン樽に分けて原酒を熟成するダブルカスクマチュレーション製法で作られるウイスキーが多いため、複雑で繊細な味わいです。

熟成年数が長いほど、まろやかな味わいになる傾向です。そのためまろやかな味わいが好きな人は、熟成年数に注目してみましょう。

一般的に10〜20年程度の熟成年数であれば、市販されており手に入れやすい価格帯です。年数が長くなるほど作業工程や手間が増えていくこともあり、熟成年数が20年以上になるとプレミア価格がつきやすくなります。

スペイサイドウイスキーは、味わいで選ぶ人も多いでしょう。ウイスキーの銘柄やブレンドによって、味わいが異なります。

華やかな香りとフルーティーな味わいが特徴のスペイサイドウイスキーですが、たとえばシェリー樽を使用していると甘味が増える傾向です。他にもスコッチウイスキーらしいスモーキーな風味が際立つものもあるため、味わいから好みの銘柄を見つけてみましょう。

スペイサイドウイスキーは、熟成樽によって選ぶこともおすすめです。熟成樽によって風味が変化します。主に以下2つが、スペイサイドウイスキーでよく使われています。

• シェリー樽

一度シェリー酒の貯蔵に使われた空き樽を使うと、シェリーの香りや色が影響しより味わい深くなることが特徴です。

• オーク樽

お酒を熟成するのによく使われています。バニラやナッツのような甘い香りが特徴的です。

スペイサイドウイスキーは、トワイス・アップと呼ばれるウイスキーと水を1:1で割る飲み方がおすすめです。水で割ることで華やかな香りとフルーティーな味が広がり、飲みやすくなります。

スペイサイドウイスキーの優雅な香りをしっかり楽しむためにも、氷を入れず水だけで割ることがポイントです。

氷を入れて飲む「ロック」で、スペイサイドウイスキーを楽しむこともおすすめです。氷を入れると香りが感じにくくなりますが、冷たい喉ごしが夏にぴったりです。

大きめのロックアイスを使うと喉ごしがよく、クラッシュドアイスを使うと水割りっぽさも楽しめます。香りより喉ごし重視の人は、ロックがおすすめです。

ウイスキーをそのまま飲む「ストレート」も、スペイサイドウイスキーにぴったりの飲み方です。アルコールの刺激が強いため、チェイサーを用意して飲みましょう。

ストレートで飲むと、スペイサイドウイスキーの華やかな香りと爽やかな味わいをそのまま楽しめます。香りを楽しみたい人や、しっかり酔いたい人におすすめです。

氷を入れ炭酸水でウイスキーを割って飲むハイボールは、最近人気の飲み方です。ストレートやトワイスアップに比べると、アルコールの刺激が弱く飲みやすいでしょう。

好み次第でレモンを搾りかけると、さっぱりして飲みやすさが増します。ハイボールは昭和に流行った飲み方ですが、最近はその飲みやすさから若者にも人気です。

全く同じのウイスキーはありませんが、味わい・香り・全体のバランスの構成が一部似ているものはあります。マッカランが入手困難の場合やマッカランが好きで似た味のウイスキーを探している人は参考にしてください。

• グレンドロナック
• アベラワー
• アラン　シェリーカスク
• グレンモーレンジィ　ラサンタ
• グレンファークラス

この記事では、スペイサイドウイスキーの特徴・おすすめ商品などについて紹介しました。スペイサイドウイスキーは華やかな香りと爽やかな風味が特徴的で、初心者にも飲みやすいウイスキーです。スペイサイドウイスキーを飲んでみたいと思った人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。