チェコビールおすすめ4選｜ビール消費量世界一のチェコにはうまいビールがたくさん！

ビールは日本以外でも数多くの国で製造・販売されており、日本でも海外産のさまざまなビールを味わえます。中でも、中央ヨーロッパに位置するチェコは世界で最もビール消費量が多いことで知られ、多数の銘柄のビールが販売されています。

チェコはビール醸造の歴史が古く、1000年以上前からビール製造を行っている国です。主流は日本のビールと同じピルスナータイプで、現地チェコでは水よりもビールの方が安いといわれ、種類豊富なビールが販売されています。

そこで今回は、チェコビールの歴史や特徴、日本でも購入できる主な銘柄のほか、チェコビールを選ぶポイントやおすすめビール、チェコビールと相性抜群のチェコ料理レシピまで解説します。

中央ヨーロッパに位置するチェコは、1000年以上前からビールの醸造を開始した、とても長い歴史を持つビール大国です。チェコ国内ではビールが水より安く、国民1人あたりのビール消費量も25年連続1位というほど、チェコはビールをよく飲む国としても知られています。

チェコのビールは種類も多く、400種類以上ものビールがあります。さらに、自家製ビールを提供している居酒屋もあるなど、チェコは多数の種類のビールを味わえる国なのです。

日本で一般的なビールは、「ラガービール」と呼ばれることもある「ピルスナータイプ」で、世界で最も飲まれているビールの1つでもあります。チェコはピルスナービール発祥の地として知られており、チェコのビールもピルスナータイプが主流です。

ただし、チェコのピルスナーはコクが深い味わいなので、キレのある日本のピルスナータイプとは味わいが多少異なります。

チェコのビールはアルコール度数が低めのものが多く、飲みやすいのも特徴です。後述するチェコを代表する「ピルスナー・ウルケル」はアルコール度数4.4％で日本のビールより若干低めなので、アルコールに慣れていない方やビールを飲み慣れていない方はもちろん、ゴクゴクビールを飲みたいときにはチェコビールが適しています。

チェコビールは、一般販売されている銘柄だけでも非常に多いのですが、それとは別に現地チェコでは居酒屋に醸造所が併設されており、料理とともに自家醸造のビールを提供する店もあります。自家醸造のビールは市場に出回っていない、その店オリジナルのビールなので、チェコへ足を運べば今まで出会ったことがない自家醸造ビールを飲めるチャンスもあります。

1842年にチェコで誕生したピルスナー・ウルケルは、ピルスナービールの元祖として知られる、チェコビールで最も知られている銘柄です。175年以上同じ醸造所で伝統製法を守りながら作り続けられているピルスナービールは、まろやかでバランスの取れた味わいとクリーミーで濃厚な泡が特徴です。

日本でもメジャーなピルスナービールとは味は異なり、ピルスナー・ウルケルはコクのある味わいで、ホップのスパイシーな風味と苦味が感じられます。

ブドヴァイゼルはチェコ南西部のチェスケー・ブジェヨビツェに位置する、国営ビール工場で製造されている銘柄です。アメリカのビール「バドワイザー」は、この工場が位置する「ブジェヨビツェ」にあやかった名称と言われ、商標権争いが行われています。

ブドヴァイゼルのブランドの1つ「ブデヨヴィッキー・ブドバー」は、地下300mから汲み上げた天然水と良質のホップ、モルトを使用して作られており、モルトの深いコクとホップの香りが楽しめます。

チェコの首都・プラハに工場をかまえるスタロプラメンは、プラハの地ビールを製造する銘柄です。150年以上に渡りビール製造を続けているスタロプラメンはチェコ国内はもちろん、世界約40ヶ国にビールを輸出しており、プラハではピルスナー・ウルケルに次ぐ高い人気があります。

日本でも黒ラベルやプレミアムモルツなどで採用されている伝統的な「ダブルデコクション製法」で作られるビールは、麦が持つ本来の旨味やコクを感じられる深い味わいが魅力です。

こちらも、首都プラハで作られている銘柄です。地元プラハにこだわり、地元産の最高級ホップ「ザーツ・ホップ」と厳選されたモルト、地下から汲み上げた軟水を使用してビールを製造しています。

プラハのピルスナービール「プレミアム ピルス」は、昔ながらの伝統のある酵母を使っているのが特徴です。ザーツホップが持つ苦味と爽やかな風味に加えて伝統酵母の効果によって、バランスの取れたコク深い味わいのビールに仕上げています。

チェコビールは、日本で飲める銘柄数は限られているものの、先に紹介した4銘柄以外にも非常に多くの種類があります。その中から好みの味や香りのビールを選ぶには、以下で紹介する2つのポイントをチェックしてみましょう。

チェコビール独自の数値として「バリング度」があります。これは、発酵前の麦汁の濃度を示す数値で、度数が高いほど濃度が高く、コクや風味がアップします。つまり、バリング度を確認すればある程度味わいが判断できるというわけです。

バリング度は現地のレストランなどのビールメニューにも併記されており、ビールのラベルでも確認できます。

チェコビールについてよく知らない、どのような味わいかどうかもわからないのであれば、まずは銘柄で選んでみましょう。日本でも知られるピルスナー・ウルケルから選んでみれば、チェコの代表的な味わいのビールが把握できます。

前述の主な銘柄でも紹介したブドヴァイゼルなども日本で入手できる銘柄なので、初心者ならこのあたりの有名銘柄から試してみるのもおすすめです。

チェコビールはさまざまな料理やおつまみにも合わせやすいビールですが、せっかくチェコビールを飲むなら、チェコ料理と合わせてみるのもおすすめです。そこで、チェコのレストランでもビールと一緒に味わえるチェコ料理レシピを紹介します。

スヴィチコヴァーは、野菜と生クリームを使ったソースを牛肉にかけた、チェコの伝統料理です。食べやすい大きさにカットした牛肉と玉ねぎとにんじん、セロリ、じゃがいもをハーブを入れた水で加熱します。

火が通った牛肉は一旦取り出し、柔らかくなった野菜をミキサーにかけて生クリームとレモン汁、砂糖と塩を加えてソースを仕上げたら、肉と一緒に盛り付けます。クランベリージャムとチェコの茹でパン「クネドリーキ」を添えれば、より本格的です。

日本と同じピルスナータイプが多いチェコのビールですが、よりコクが深い味わいや香りが楽しめるビールがたくさん揃っています。いつもと違う風味のビールを楽しみたいなら、チェコビールを選んでみてはいかがでしょうか。