甘いビールおすすめ11選｜飲みやすいフルーティーなビール・クラフトビールも

ビールは多くの人に愛されている飲み物ですが、苦手という方も少なくありません。理由として多く挙げられるのが、「苦味がある」ところです。そこでおすすめなのが、フルーティーなビールなどの甘いビールです。

甘いビールは主にホワイトビールとフルーツビールの2種類があり、国内外の多くのビールメーカーが製造販売しています。最近人気のクラフトビールにも、甘いものは多いです。苦味を抑えており、麦やフルーツの甘みを感じられるため、ビールが苦手な女性もおいしく飲めます。

今回は苦味よりも甘さを感じられる甘くて飲みやすいビールについてご紹介します。ビールの種類・選び方・おすすめの人気ビールブランドなどについて解説しするので、ぜひ参考にしてください。

「白ビール」とも呼ばれるホワイトビールは、ドイツやベルギーで多く生産されているタイプのビールです。ホワイトビールは色が白いのではなく、かつて製造されていたビールが酵母やたんぱく質によって白く濁っていたために名付けられた名称です。

一般的なビールとは異なり大麦よりも小麦の割合が多く、小麦のグルテンが多く含まれるのでほんのりと甘さを感じられる味わいに仕上がります。グルテンの効果により、泡持ちが良くなるのもホワイトビールの特徴です。飲んだ時に甘さを感じられる、飲みやすいビールの1つです。

フルーツビールとはその名の通り、フルーツを使用したフルーティーなビールです。国産ビールより海外産ビールの方が比較的バリエーションは多く、さまざまなフルーツ果汁を加えたり漬け込んだりしてビールに甘みを持たせています。

フルーツの甘さがそのままビールに加わるので、フルーティーで飲みやすいのが特徴です。ただし、ビールの名称が付けられてはいるものの、日本では果汁が入ったビールはビールには分類されず、「発泡酒」として販売されています。苦味も少なく、ビール初心者にもおすすめです。

前述のようにホワイトビールには甘さを含むグルテンが多い小麦が、フルーツビールにはフルーツ果汁が多く含まれているので、苦味よりも甘さを感じやすくなっています。また、ホワイトビールの場合は一般的なビールよりも苦味の元となるホップの使用量が控えめのため、小麦の甘さを引き出しやすく、それが甘く感じられる理由です。

甘いビールを選ぶ際は、ビールの種類から選択しましょう。すでに紹介したように、甘いビールはホワイトビールかフルーツビールの二択です。

ビールらしい麦の味わいを楽しみたいなら、小麦のほんのりとした甘さが楽しめるホワイトビール、ビールが苦手な方にはフルーツの甘さで飲みやすく仕上げているフルーツビールがおすすめです。

甘いビールの産地は国内外に多数あります。ホワイトビールの産地として有名なベルギーは、ビール大国としても知られており、さまざまな種類のフルーツビールも製造しています。

国産ビールでもホワイトビールやフルーツビールを生産するブランドがあり、その土地の特産物を使った甘いビールを販売しているクラフトビールメーカーもあるので、チェックしてみましょう。

ホワイトビールのアルコール度数は5％前後が多いですが、フルーツビールは飲みやすく、アルコール度数も低めのものが多い特徴があります。お酒が苦手な方やあまり強いお酒が飲めない方は、低めのアルコール度数のビールを選びましょう。

特にフルーツビールはアルコール度数の幅が比較的広いので、好みに合わせた度数のビールを選べます。

甘いビールを飲んだ経験がない方やビール選びに迷っている方は、飲み比べセットで試してみるのもおすすめです。複数の銘柄がセットになっているので、好みのビールを見つけやすくなります。

国産の甘いビールや海外産のビールセットなど、さまざまなタイプのビール飲み比べセットが販売しているので、好みのビール探しにも最適です。

ベルギー東部のヒューガルテン村発祥のビールメーカー「ヒューガルテン」のホワイトビール「ヒューガルテンホワイト」は、14世紀から作られている歴史の長いビールです。1950年代に一旦製造が途絶えたものの、1960年代に復活し、現在は日本やアメリカでも愛飲されています。

オレンジピールとコリアンダーがプラスされたフルーツビール感覚で飲める、飲みやすいホワイトビールです。

アメリカのクラフトビールメーカー「モルソン・クアーズ」が販売する「ブルームーン」は、オレンジピールとコリアンダーを加えたベルギースタイルのホワイトビールです。

コクのあるオーツ麦を使用し、濾過処理をしていないのが特徴で、スパイシーな小麦の味わいと柑橘を思わせる爽やかでフルーティーな香りが楽しめるビールです。

岩手県のクラフトビールメーカー「銀河高原ビール」の「小麦のビール」は、ホップの量を抑え、さらに小麦を50%以上使用して酵母を取り除かずに製造し、甘くまろやかな自然の味わいに仕上げたホワイトビールです。

甘い香りとフルーティーな味で、ビールが苦手な方でも飲みやすいのが魅力の国産クラフトビールです。

スペイン産のサワーチェリーを1リットルあたり200g以上も漬け込んだベルギーの伝統製法で作られた「ランビックビール」に、オーク樽で1～2年熟成したランビックビールをブレンドしたフルーツビールです。

サワーチェリーの酸っぱい味わいとわずかな甘さ、フルーティーな香りがマッチしています。チェリーの収穫年も記載されているので、年の違いによる味の違いも楽しめます。

多くのビールメーカーではシンプルな味わいを目指すために下面発酵製法を採用していますが、神奈川県の地ビールメーカー「サンクトガーレン」では、よりフルーティーな香り・味わいを実現させるために上面発酵製法を採用しエールビールを製造しています。

ビール発酵前に生の、りんご・パイナップル・神奈川県産のオレンジを加える製法で作られたフルーツビールは、麦芽率が高いのでビールの味がしっかりとしていながら、泡までフルーツの味や香りが感じられる味わいです。

長野県の地ビールメーカー「南信州ビール」のフルーツビールは、南信州産のりんごを使用したジュースを発酵タンクに入れて作られた「アップルホップ」が人気です。

りんごにマッチする麦芽とホップを厳選して作られた飲みやすいエールビールに、りんご果汁をブレンドしています。そのため、りんごと麦芽、ホップのバランスが取れた爽やかな味わいです。

甘いビールやフルーティなビールを飲むときにはポイントを押さえておくと、さらにおいしく楽しめます。まずは飲む前日からしっかりと冷やしましょう。6～8℃が適温です。缶のまま飲むのではなくグラスに注ぐと、ビールの香りまでよく味わえます。

おつまみ選びも重要です。甘いビールの種類別のおすすめおつまみを紹介します。

• 黒ビール：濃い味または甘い味のおつまみ
• ラガービール：揚げ物・ソーセージ・辛いもの
• エールビール：酢の物・ナッツ・鍋物などあっさりとしたもの

甘いビールはビール文化が発達している海外の方が種類は多いです。しかし、日本でも市販で買える甘いビールはあります。以下に主なものを紹介しますので、コンビニ・スーパー・ドラッグストア・通販サイトなどで探してみてください。

• 銀河高原ビール「白ビール」
• ヤッホーブルーイング「水曜日のネコ」
• 宮下酒造「独歩ビール マスカットピルス」
• 木内酒造「常陸野ネスト ホワイトエール」
• 箕面ビール「ゆずホ和イト」

ビールの苦みが苦手な人におすすめなのがビールカクテルです。ビールをトマトジュースで割るレッドアイや、コーラで割ったコークビア、ジンジャエールで割ったシャンディガフなど豊富な種類があります。自宅で気軽に作って試せるので、自分の好みのドリンクで割ってみましょう。気に入った味のカクテルの名前を覚えておけば、出先でも気軽に楽しめます。

苦味が苦手でビールを敬遠していた方でも、甘いビールならおいしく味わえます。コンビニやスーパーで購入できる缶タイプのホワイトビールやフルーツビールもあるので、ぜひ近隣の店舗で探してみてください。