スコッチウイスキーおすすめ12選｜美味しいスコッチウイスキーの飲み方は？

1. 大麦麦芽やトウモロコシなどの穀物を原料とする
2. 水と酵母を使ってアルコール発酵させる
3. スコットランドの蒸留所で糖化・発酵・蒸留する
4. 蒸留はアルコール分94.8度未満で行う
5. 700L以下のオーク樽に詰める
6. スコットランド国内の保税倉庫で3年以上熟成させる
7. 40％以上のアルコール強度

スコッチウイスキーに使われる原料は、大きく分類すると大麦麦芽・トウモロコシの2種類です。蒸留方法によって使われる原料は異なり、モルトウイスキーの場合は大麦麦芽のみ、グレーンウイスキーの場合はトウモロコシと大麦麦芽を5:1の割合で配合します。

定義の項目でも述べた通り、スコッチウイスキーは、瓶詰め・出荷時にアルコール度数40％以上のものと定められています。樽詰め時のアルコール度数は63.5％前後あり、出荷するタイミングで水を加えて度数を調整します。

モルトウイスキーは大麦麦芽のみを原料として作られます。他の蒸留所のウイスキーとブレンドせず、1つの蒸留所で完結するシングルモルトが基本の様式です。混じり気のない麦芽本来のスモーキーで香ばしい味わいをストレートに楽しめるのが特徴です。ただし、製造に手間がかかるため、価格は割高になる傾向があります。

グレーンウイスキーはトウモロコシや小麦などの穀を主原料とするウイスキーです。蒸留の工程で材料由来の風味が薄れ、クセが弱まるため口当たりが軽く、優しい風味が特徴です。強いウイスキーが不安な人にもおすすめ。連続式蒸留器で大量に蒸留するため、製造コストが安く、販売価格もリーズナブルなウイスキーです。

ブレンデッドウイスキーとは、2箇所以上の蒸留所のウイスキーをブレンドしたものをいいます。モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドして造るのが一般的です。グレーンウイスキーよりも流通量が多く、またシングルモルトよりも割安なのが特徴。飲みやすく敷居が低いため、初心者にも人気の種類です。

ハイランドはスコットランドの北部に位置し、蒸留所が豊富な地域です。中にはグレンドロナックに代表される歴史ある蒸留所もあります。地域が広く蒸留所も各地に点在しているため、味の特徴は蒸留所によってさまざまです。地域ごと・蒸留所ごとの個性を楽しめるのがハイランドの魅力です。

ローランドはスコットランド南部に位置する、ハイランドとイングランドに挟まれた地域です。ローランドの歴史的背景として、ハイランドのモルトとの差別化を図るために連続式蒸留機を導入した経緯があります。

大量生産体制に移行した現在では、グレーンウイスキーが主体です。大麦ならではの柔らかな風味と、雑味が少なく軽い飲み口が魅力のグレーンウイスキーです。

アイラはスコットランド西岸沖、北アイルランドにほど近いアイラ島原産のウイスキーです。アイラ島には四季の変化があり、低温多湿なためウイスキー造りには最適です。また、アイラウイスキー最大の特徴は、独特の香りに尽きます。

海の潮気を含むスモーキーなピート香は、はじめこそとっつきにくいものの、次第にクセになると評判。代表的な銘柄として、ラフロイグやボウモアが有名です。

キャンベルタウンは、アイラ島とハイランド地方の狭間に位置する港町です。キャンベルタウンのウイスキーは地域柄、ほのかな塩気と甘みがバランスよく共存する味わいが特徴。現在稼働している蒸留所はスプリングバンク・グレンガイル・グレンスコシアの3箇所のみですが、いずれも歴史のある実力派です。

アイランズはスコットランド北岸から西岸にかけて点在する島々で造られるモルトに付いた総称です。ただし、特に個性の強いアイラ島は別扱いになっています。アイランズは複雑な味わいで、どちらかといえば上級者向けのウイスキーです。また、蒸留所によって個性が異なるため、愛好家からの熱い注目が集まる地域です。

楢や樫を素材とするオーク材で造られた樽を「オーク樽」といいます。オーク樽は北米で造られるアメリカンオーク樽と、ヨーロッパのほぼ全域多くで造られるヨーロピアンオーク樽に分類されます。アメリカンオーク樽はバニラやココナッツを思わせる甘い香り、ヨーロピアンオーク樽はドライフルーツやシナモンを思わせる風味が特徴です。

ミズナラ樽は別名ジャパニーズオーク樽とも呼ばれる日本製のオーク樽です。サントリーが初めて採用したもので、以後日本製ウイスキーの熟成に多く使われるようになりました。強い芳香と、酸味があるのが特徴です。熟成が進むにつれてオイリーな質感とラズベリーのような香りが強調され、繊細な風味に変化していきます。

シェリー樽とはシェリー酒の製造に使われた空き樽を、ウイスキー熟成のために再利用したものです。樽に浸透したシェリー酒の風味がウイスキーに濃厚な甘味やコクを与えます。スコットランドの一部の生産者が人目を忍んで密造したのがきっかけで、これがウイスキーを木樽で熟成する文化の始まりといわれています。

スコッチウイスキーのラベルやタイトルに付けられた数字は、熟成にかかった年数です。時間をかけるほど作業工程が増え、手間が多くなるもの。また熟成を重ねるほど、味わい深く風味豊かに変化していきます。多くの酒と同様に、ウイスキーも熟成年数に比例して価格が高くなる傾向があります。

ウイスキーは原料や製法によって、味も香りも大きく異なります。クセの少ないものから、個性的ものまで、味の好みも人それぞれです。プレゼントとして贈る場合は、事前に好みをリサーチしておくのがおすすめです。

もし好みをリサーチしきれない場合は、さまざまなウイスキーのミニチュアボトルのアソートを選ぶのもおすすめです。

オン・ザ・ロックとは、大ぶりな氷が入ったグラスにウイスキーを注ぐ飲み方です。由来としては「ウイスキーの上に浮かぶ大きな氷が岩のように見えるから」の説が有力です。スコッチウイスキーは常温保存が基本なので、氷で冷やして口当たりをよくするとともに、強い香りや刺激を和らげる効果もあります。

水割りは、氷の入ったグラスにウイスキーを入れ、その上から水を注ぐ飲み方です。ウイスキー1に対して、水2～2.5程度の分量がおすすめ。お湯割りの場合は少し手順が増え、耐熱グラスに一度お湯を注ぎ、グラス自体を温める必要があります。中のお湯を捨てたらウイスキー1に対し、80℃程度のお湯を2～2.5程度の分量で注ぎましょう。

ハイボールはウイスキーをソーダで割った飲み方です。カクテルの一種で「ウイスキーソーダ」とも呼ばれます。ロンググラスまたはジョッキに氷をできるだけ投入し、前もって容器自体を冷やすのがポイントです。溶けた氷の水分を捨てたら、後はウイスキーとソーダを適量入れるだけ。最後にマドラーで軽く混ぜれば完成です。

スコッチミストはオン・ザ・ロックの派生形で、冷えたグラスに霜が付くのが名前の由来です。クラッシュアイスをふんだんに使ったスタイリッシュな飲み方で、手順はグラスに細かく砕いたクラッシュアイスをふんだんに詰め込み、最後にウイスキーを注ぐだけ。仕上げにレモンピールを添えるのも人気です。

ゴッドファーザーはイタリア原産のリキュール「アマレット・ディサローノ」とウイスキーをミックスしたカクテルです。作り方はグラスにロックアイスを入れたら、アマレット1に対し、ウイスキー3の分量で注いてステアするのが基本です。アーモンドのような香りと甘みを楽しめます。

ウイスキーは仕込んでからの熟成期間の長さが価格に反映されるのが一般的です。仕込んだばかりでも製法によって味や香りが異なるウイスキーを、さらに長期間熟成させていくと味にも香りにも深みが増します。

ウイスキー通ならば、誰もが憧れる高級ウイスキーですが、最高級品となると価格だけではなく入手困難な銘柄もたくさんあります。比較的入手しやすい少し高級な銘柄もおすすめです。高級ウイスキーおすすめ25選の記事も参考に選んでみてください。

知れば知るほど奥深いのがウイスキーの世界です。知識があればより深く楽しめますが、初心者が直感的に商品を選び、気軽に楽しめるのもスコッチウイスキーの魅力です。本記事を参考に、ぜひお気に入りの1本を見つけてください。