ベトナムのビールおすすめ5選｜ベトナムビールはどこで買える？安いけど美味しい？

ベトナムは生産量も消費量も世界第9位のビール大国です。ベトナムは気軽にビールを飲む文化があるのですが、それは気候のせいだけでなくベトナムのビールが軽くて飲みやすい点にも理由があります。

たくさんのビールを飲む国ですので、種類も東南アジアでトップクラスです。旅行者も一緒に気軽に飲める、クセがないビールが多く販売されています。その受け入れ口の広さで人気は上昇中です。

この記事では魅力いっぱいのベトナムビールについての面白い知識や種類ごとの特徴、おすすめ商品やベトナム人の飲み方などをわかりやすくご紹介していきます。ぜひとも参考にして美味しいベトナムビールを選んでください。

最初にベトナムにビールが入ってきたのは、フランス統治時代といわれています。その後市場で普及が広まったのは、ベトナム戦争時代からです。米不足の時期でも麦は大量にあったため、ビールが広まるのが早かったとの説もあります。

今ではドイツや日本、デンマークの大手メーカーが参入するほどのビール大国になっています。

種類が多様である以外にもベトナムビールには魅力がたくさんあります。国民だけでなく、海外の人にも親しまれているのにはそれなりの理由があります。ベトナムビールの特徴をご説明していきます。

ベトナムビールは総じてとても安価です。日本で買うベトナムビールは関税などで高価販売されていますが、ベトナム現地で飲むビールは、ビアホールで1杯30円ほど、缶や瓶ビールでも1本50円ほどと格安です。

もし旅行でベトナムを訪れる際には、安いビールを心行くまで楽しんでみてください。

ベトナム北部・中部・南部で製造されるビール以外にも、ベトナム参入している海外の老舗メーカーのベトナム商品があるため、ベトナムビールは非常にたくさんの種類があります。ベトナム人はお気に入りの銘柄はあれど、ビールが大好きなのでどんな銘柄でも飲みます。

中にはベトナムっぽくないビールも販売されているのでチェックしてみてください。

ベトナムビールのパッケージは日本人にとってはユニークに感じるものが多くあります。東南アジアらしいものから大胆な色使いのものまで、幅広くいろいろなパッケージの商品が売られています。写真映えすること必至です。

ベトナムでは、ビールの缶で作ったおもちゃやアクセサリーなどもあり、綺麗なデザインを上手に使用して作られています。

ベトナムビールは全体的にどれもライトな味わいなのが特徴です。ベトナムの気候は暑い日が多いので、みんな水のように飲めるビールを求めています。のど越しがヘビーだったり苦みがアクセントであったりするビールは少ないです。

その上、レストランやビアホールでは軽いビールに氷を入れて楽しむ文化があります。

ベトナムでは缶ビール・瓶ビール・ジョッキビールの順で価格が安くなるのですが、最安のジョッキビールが飲めるのはビアホイ（ビアホール）です。そのジョッキには当然氷が入っていてビールはどんどん薄くなりますが、ベトナム人は美味しそうにこれを飲みます。

缶は冷やされている場合が多く、瓶やジョッキは常温で楽しみます。

種類が多いベトナムビールについて詳しくご紹介していきます。地域を代表する銘柄から日本やドイツのメーカーのベトナムビールまでを一挙にお伝えします。ぜひベトナムビールを選ぶ際の参考にしてください。

ハノイはベトナムの北部にある首都です。ハノイの気候は、年中が夏のホーチミンとは違って長袖を着るような気温になる時期もあり、ホーチミンよりやや苦みのあるビールも人気です。国営のビール製造会社も有名です。

ビアハノイは、ハノイを代表するビールともいえるほど、ハノイのレストランやスーパーや商店で販売されているメジャーなビールです。苦さとフルーティーさの調和がよくとれていて、香りが爽やかです。

ベトナムビール全般にいえますが、ビアハノイも薄い味わいのビールなので初めての方やビールが苦手な方でも飲みやすいです。

ハノイのビールの中で知る人ぞ知る隠れた名ビールがチュックバックです。チュックバックははハノイにある湖の名前でもあります。ベトナムビールには珍しく、のど越しを感じられるビールです。

日本のラガービールには及びませんが、ベトナムではレアな味わいです。ベトナムに住む外国人からの人気が高いです。

ベトハ―は、パッケージがおしゃれなハノイ産のビールです。ラガーと記載がありますが味わいはかなり薄く、独特の風味がクセになる方とならない方に分かれそうです。ビールよりもビール風の飲料がお好みの方におすすめです。

ベトハ―は近年ではあまり販売数が多くなく、レアなビールに近づいています。

ハリダの味わいは、口当たりは軽く、後味で苦みがくるのが特徴です。カールスバーグに米の風合いが混じった香りがします。ハリダは他の東南アジア諸国ではまだマイナーですが、ハノイでは知名度があります。

パッケージが印象的ですぐに覚えられます。日本のビールよりも味が早めに消えます。

ホーチミンは南部のベトナム第2の都市です。一年中暑い気候で、ビールもたくさん飲まれています。外国人が多く住んでいたりハノイよりも観光者が多く来たりするので、海外のビールも販売数が多いです。

ビアサイゴンには、ビアサイゴンラガーやエクスポート、プレミアムであるスペシャルなど、いろいろな銘柄があります。全体的には爽やかな飲み口で非常にぐいぐいと飲み進めやすく、汗をかく日々に合うビールです。

ホーチミンの旧名がサイゴンなので、ビアハノイとビアサイゴンで北部と南部のビールが揃います。

ベトナムビールで最も知名度があるのが333です。クセがなく大変飲みやすいビールで、ベトナム料理に最も合うとされています。日本で飲んでもなんとなく南国のイメージが浮かぶ商品です。ベトナム語で3をバーといいます。

外国人でもオーダーしやすい名前で、現地でもとりあえずバーバーバーとなる傾向が高いです。

ベトナム中部はハノイのような荘厳さやホーチミンのような派手さはありませんが、文化や伝統が詰まった地です。日本でいう京都・奈良のような地域のビールは奥ゆかしい味わいのビールが多くなります。

中部のダナンやフエ、ホイアンで大人気のビールは、トラのパッケージのイメージが大きなラルーです。1909年にフランス人のラルー氏が作ったビールです。ほんのり甘みがあり、発泡酒に似た泡が立ちます。

ベトナムらしくやはり軽い味わいですが、味の濃いおつまみや料理と一緒でもたくさん飲めます。

フエで絶大な人気を誇るフーダの味わいは、とにかくすっきりしていて飲みやすいのが特徴です。ベトナムビール特有の甘みがほとんどなく、シンプルさを極めたかのようなビールです。知らされなければベトナムビールと気付かないかもしれません。

フーはフエ、ダはデンマークの意で名前がついています。

世界中の大手ビールメーカーがベトナムで製造するビールから代表的な銘柄をご紹介します。ビール消費の多いベトナムでは大手メーカーが参入し、ローカルビールとは一線を置いて販売されています。そのほかレアビールもご紹介します。

日本のサッポロがベトナム人向けにアレンジしたサッポロプレミアムは、ベトナムのローカルビールよりもしっかりした味わいで麦の旨みがわかりやすいビールです。薄味が多いビールの中ではとても目立ちます。

さすがに1杯30円や1本50円では販売できませんが、ベトナム人のご褒美ビールとして人気があります。

日本のサッポロがベトナムで製造しているビールです。プレミアムよりも現地の方々に買ってもらいやすい値段で販売されています。日本のサッポロビールにはない真っ青なパッケージが珍しいです。

ブルーカップは1本60円ほどで買えます。ベトナムブランドのビールよりもはるかに濃い味で楽しまれています。

ダイベットはベトナムにある醸造所で、そこでは少量製造しかしていないため、ダイベットビールはとても希少です。出回る数が少ないので見かけたらすぐに注文をするのがおすすめです。色が美しいゴールドで繊細な泡が立ち、味も濃いめです。

ダナンなど中部のスーパーや商店には並んでいることがあります。

ダイベットピルスナーと同様、希少なビールです。ベトナムビール玄人の間で大変好まれているシリーズです。ラガーと聞いて頷けるほどパワーとキレのあるビールです。小さな田舎町か、特大のスーパーかどちらかで入手できます。

究極のローカルビールとして密かに有名なビールです。

ベックスはドイツ原産のビールで、ご紹介するのはそれをベトナム用にアレンジした商品です。日本で販売されているベックスとは味わいが異なります。ドイツビールのコクや重さがなく、量をたくさん飲めるビールです。

ベトナム用にアレンジして販売する海外メーカーのビールは往々にして薄めのビールを作る理由は、気候に合っているからです。

ヨロックは世界有数の大手メーカーから販売されているビールですが、ベトナムでは安くて飲みやすい庶民の生活に欠かせないビールです。333などの有名なビールの裏に隠れた、現地の人に愛される飲みやすい商品です。

コンビニや道端の商店などで簡単に購入できます。コスパの面でも優秀なビールです。

タイガーはシンガポールビールですが、ベトナムでもたくさん販売されています。ベトナム産ビールよりやや高価ではあるものの、日本やドイツより近い外国産というイメージでベトナム人に大人気です。

軽めの味わいで街中のどこででも気軽に飲めます。瓶タイプのタイガーに塩とライムを押し込むのも人気の飲み方です。

ベトナムビールは、カルディなどの輸入品を多く扱うお店や大きなスーパー、酒屋などで購入できます。ビアガーデンやバーなどでも味わえます。日本で購入またはオーダーをする際には、ベトナム用のアレンジがされていない商品に気を付けてください。

また、楽天やAmazonなどのオンラインショップで買うのもおすすめです。

ベトナムビールをより美味しく味わうのにおすすめのコツをお伝えします。せっかくベトナムビールを飲むなら、もっと現地を感じられる工夫をしてみてはいかがでしょうか。気分が出て楽しめます。

ベトナム人はお酒を楽しむ際に「モッハイバー、ヨー！」と何度もいいます。日本に置き換えると「乾杯！」の掛け声になります。1（モッ）・2（ハイ）・3（バー）・ヨー！で、数字を刻みながらヨー（入る）と言っています。

ヨーの箇所についてはただの勢いという説もありますが、繰り返しこのフレーズを叫びながら飲んでみるのも楽しいものです。

ベトナムでは、ビールのおつまみやビールと共に頂く料理は品数が多いのが特徴です。濃い味付けのものが並び、軽めのビールで長い時間ビールを楽しみます。日本で用意するなら、揚げ春巻きやとうもろこしの炒めが簡単です。

ベトナム料理店ではぜひベトナムハムや牛肉ミンチの香草巻きにトライしてみてください。

ベトナムビールの魅力や人気銘柄、おすすめ商品や楽しい飲み方などを幅広くお伝えしました。ぜひ記事を参考に、何でも合うベトナムビールを楽しく明るく飲んでリラックスしたビールタイムを過ごしてください。