アメリカンウイスキーのおすすめ10選｜種類の違いから飲み方まで解説！

バーボンウイスキーやテネシーウイスキーと呼ばれるアメリカンウイスキー。魅力の溢れるアメリカンウイスキーはプレゼントとしても人気です。お酒が苦手でも飲みやすいハイボールやカクテルで楽しむことができるので購入を検討する方も多いでしょう。

しかし、いざアメリカンウイスキーを選ぼうにも銘柄が多く価格帯も広いため悩んでしまいがち。また、アメリカンウイスキーといっても種類によって原材料が違い味や飲みやすさが変わります。

そこで、今回はアメリカンウイスキーの選び方とおすすめの銘柄をご紹介します。記事の最後にはアメリカンウイスキーの飲み方や保存方法についてもご紹介をしているので、ぜひご覧ください。

アメリカンウイスキーとはアメリカ合衆国で生産されるウイスキーを指します。ウイスキーとはトウモロコシなどの穀物を発酵させ、アルコール発酵させて蒸留したお酒で、製造場所や原材料が多岐に渡ります。

東海岸に植民されたアイルランド人やスコットランド人がウイスキーの蒸留を始めたのがアメリカンウイスキーの始まりです。アメリカンウイスキーが造られた当初は飲みにくい味だったので香辛料などを混ぜていました。

アメリカンウイスキーの種類は原材料ごとに分類されています。バーボンウイスキーはトウモロコシが最低51%で最高でも79%含まれたアメリカンウイスキーを指します。

この他にもコーンウイスキーはトウモロコシが90%以上・モルトウイスキーは大麦が51%以上・ライウイスキーはライ麦が51%以上含まれたウイスキーです。

アメリカンウイスキーはオーク樽を使用した熟成方法も種類ごとに違います。コーンウイスキーは古い樽か、内側を焦がしていない樽で熟成されたもので、バーボンウイスキー・モルトウイスキー・ライウイスキーはそれぞれ内側を焦がした新しい樽で熟成されたものです。また、熟成期間が2年を超えたものはストレートバーボンウイスキーやストレートコーンウイスキーのようになります。

アメリカンウイスキーとはアルコール度数が95%未満で蒸留し樽詰されて熟成されたお酒です。また、瓶詰めされる際にはアルコール度数が40%以上のものと定められています。蒸留後のアルコール度数も定められていて、樽詰の段階で62%以下ではなければいけません。このようにアメリカンウイスキーはアルコール度数も細かく定められたウイスキーです。

アメリカ合衆国のケンタッキー州を中心に造られているアメリカンウイスキーの種類です。原材料にトウモロコシを使用し、熟成には内部を焦がした新しいオーク樽を使います。飲み方もストレートやハイボールなどの楽しみ方があります。炭酸で割るハイボールはすっきりと飲めるので初心者にも、アメリカンウイスキーのなかでも香ばしくコクのある味を楽しみたい方にもおすすめです。

テネシーウイスキーとはアメリカ合衆国のテネシー州で造られたアメリカンウイスキーです。原材料はバーボンウイスキーと同じでトウモロコシが使用されています。しかし、バーボンウイスキーとは違い「チャコール・メローイング製法」で造られています。

チャコール・メローイング製法とは原酒をテネシー産のサトウカエデの炭でろ過する製法です。香りがよくハイボールやコーラ割りなどで飲みやすく女性や初心者にもおすすめの味です。

独特な癖のある味がアメリカンウイスキー通の人気を集めるライウイスキーは、原料がライ麦で造られています。バーボンウイスキーと同じように内側を焦がした新しいオーク樽で2年以上の熟成がされています。

ライウイスキーの種類にはスパイシーがきいたピリッとした味の「ペンシルベルニアスタイル」とまろやかな味の「メリーランドスタイル」の2種類です。癖のある味なのでアメリカンウイスキー初心者よりも中級者や上級者におすすめです。

アメリカンウイスキーのなかでも大麦の麦芽を使用して造られたものをモルトウイスキーと呼びます。シングルモルトウイスキーとはひとつの蒸留所で造られたモルトウイスキーを瓶詰めされたものを指します。

モルトウイスキーは個性があり深い味が特徴です。複数の蒸留所で造られたモルトウイスキーとトウモロコシを原料に作れれた「グレーンウイスキー」を混ぜたものが「ブレンデッドウイスキー」で飲みやすいので初心者におすすめです。

ウィートウイスキーは原材料に小麦を半分以上使用しているアメリカンウイスキーを指します。まろやかで飲みやすい種類なので、アメリカンウイスキー初心者にもおすすめです。大麦で造られたモルトウイスキーよりもオイリーさがなくさっぱりと飲めるのも特徴です。

アメリカンウイスキー選びに迷った際には、有名銘柄のなかから選ぶのもおすすめです。ここではメジャーな銘柄を紹介します。ぜひ参考にしてください。

• ジャックダニエル：アメリカンウイスキーの真骨頂と言われる。甘い香りが特徴
• ジムビーム：世界で売上NO.1の銘柄。クセがなく初心者にもおすすめ
• ワイルドターキー：重厚感のあるウイスキー。ロックで飲むのがおすすめ
• エヴァン・ウィリアムス：アメリカ建国の時代に作られたウイスキー。伝統的な味が楽しめる
• アーリータイムズ：甘い香りが楽しめるので女性にもおすすめ

バーボン・スコッチ・アイリッシュウイスキーの違いについてです。どれもウイスキーの種類ですが、造られた国によって違います。3種類すべてが世界5大ウイスキーとして世界的なウイスキーとして知られています。バーボンウイスキーはアメリカ合衆国で造られ、スコッチウイスキーはスコットランド、アイリッシュウイスキーはアイルランド共和国および北アイルランドが生産国です。

バーボンウイスキーやスコッチウイスキーと比べるとアイリッシュウイスキーは日本での知名度はまだまだ低いウイスキーです。それぞれのウイスキーに味の特徴や種類があるので、ウイスキーが好きな方はぜひチェックしてください。

ここではアメリカンウイスキーの主な産地と蒸留所についてご紹介します。テネシー州にはジャックダニエル・ジョージディッケル・コルセア・イーストテネシー・オールスモーキームーンシャインなどの蒸留所があります。ケンタッキー州にはヘブンヒル・ブラウンフォーマン・ミクターズ・ジムビーム・ワイルドターキー・メーカーズマークなどの数多くの蒸留所があります。

上記でご紹介した蒸留所以外にもアメリカンウイスキーの蒸留所はたくさんあります。特に、ペンシルベニア州のフィラデルフィア・ディステリングやフロリダ州の名所にあるセントオーガスティンは新興アメリカンウイスキーとして注目を集めている蒸留所です。

アメリカンウイスキーの価格の相場は700〜750mlの内容量で2000〜1万円程度です。安いアメリカンウイスキーなら2000円以下で購入ができるものもあり、高級なものだと1万円程度で購入ができます。

5000円程度の予算で有名な銘柄を含めたほとんどのアメリカンウイスキーの購入が可能です。高級なアメリカンウイスキーはプレゼントとして相手に送るのも人気です。ギフト用でアメリカンウイスキーを選ぶなら1万円前後〜3万円以下を目安に選んでください。

お酒の飲み方のストレートとはお酒をそのままグラスに注いだだけの飲み方です。ロックやハイボールと違い、アメリカンウイスキーのそのままの味を楽しめます。ゴクゴクとお酒を飲みたい方には不向きの飲み方です。

アメリカンウイスキーの甘みや香りを時間をかけてじっくりと楽しみたい方や飲み比べをして味の違いを楽しみたい方におすすめです。アメリカンウイスキーはアルコール度数が高いのでお水などのチェイサーを用意してください。

ロックとは氷の入ったグラスにお酒を注いだ飲み方です。お酒が冷えて飲みやすくなるだけでなく、徐々に氷が溶けていくので水割りとしても楽しめる飲み方です。しかし、時間が経ち過ぎてしまうと水でアメリカンウイスキー自体が薄くなってしまいます。

使用する氷には溶けにくい市販のロックアイスがおすすめです。注ぐ際に勢いよく注いでしまうと風味が損なわれてしまうので注意をしてください。氷を入れることで飲みやすくなるので初心者の方やお酒が苦手な方におすすめの飲み方です。

ハイボールとはカクテルの一種でお酒を炭酸で割った飲み方です。お酒が苦手な方やあまり強くない方でもさっぱりとアメリカンウイスキーを楽しめるのでおすすめです。カットレモンなどを添えるとより飲みやすくなります。

また、冷えた炭酸がすっきりとするので夏におすすめの飲み方です。勢いよく炭酸を入れてしまうと炭酸が抜けてしまうので注ぐ際には注意が必要です。

カクテルとして飲むことがあまりないアメリカンウイスキーですが、多くのカクテルのレシピがあります。バーボンウイスキー・砂糖・水またはソーダ・ミントの葉を入れた「ミントジュレップ」はミントの香りが心地いいカクテルです。

またライウイスキー・スイートベルモット・アンゴスチェラビターズを入れた「マンハッタン」は「カクテルの女王」として世界的に大人気のカクテルです。アメリカンウイスキーのカクテルは甘いお酒や飲みやすいお酒が好きな方におすすめです。

ここではアメリカンウイスキーの保存方法を解説します。アメリカンウイスキーは保存方法を間違えてしまえば香りやアルコールが飛んでしまう原因になります。開封前と開封後で解説をするので、ぜひ参考にしてください。

アメリカンウイスキーはアルコール度数が40%と高いので開封前は賞味期限がありません。ボトル詰をされてから何年も経過し、アルコールの独特な香りが飛んだ「オールドボトル」と呼ばれるものも存在します。

開封前は高温多湿を避けて、紫外線が当たらない暗めの場所で立てて保存をしてください。コルクが使用されているボトルの場合、コルクが劣化して中のウイスキーまで劣化したり長期間の保存でコルクの匂いが移ってしまったりするので早めに飲むことをおすすめします。

アメリカンウイスキーを開封したら香りが飛んでしまないよう正しい保存方法で保存してください。開封前と同じように高温多湿を避けて、紫外線の当たらない暗めの場所の保管がおすすめで、アルコールが飛んでしまうので遅くても半年以内に飲み切ってください。

冷蔵庫は温度が低過ぎてしまうのと他の食材の匂いが移ってしまうことがあるので、冷蔵庫ではなく室内で保管をしてください。また、蓋の隙間からアルコールや香りが逃げてしまわないように、医療用の「パラフィルム」と呼ばれるフィルムを使用するのもひとつの手です。

いかがでしょうか？今回はウイスキーの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。ウイスキーといっても種類や飲み方はさまざまです。こちらの記事を参考にして、ぜひ好みのウイスキーを見つけてください。