イチローズモルトウイスキーのおすすめ12選！価格は？人気のホワイトラベルも

ウイスキー愛飲家でなくとも、「イチローズモルト」「秩父蒸留所」の名前を耳にする機会は少なくありません。イチローズモルトは埼玉県の秩父市で製造されている、世界的なモルトウイスキーです。

イチローズモルトウイスキーは、高品質・高コスパといった日本ブランドの長所を保ったまま世界に進出した優れもの。商品のタイプや飲み方次第では初心者でも親しみやすく、また価格も良心的です。

そこで本記事では、イチローズモルトウイスキーの基礎知識・選び方・おすすめ商品12選をご紹介します。盛りだくさんの情報をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

イチローズモルトは、埼玉県秩父市に拠点を構える㈱ベンチャーウイスキーのブランド名 です。名称は創業者である肥土伊知郎さんの名前に由来し、「伊知郎が作ったモルトウイスキー」の意味を表します。

ちなみに製造元の秩父蒸留所は、世界的なウイスキーコンテストで最高賞を2年連続獲得するほどの実力派。イチローズモルトと秩父蒸留所は、切っても切れない関係にあると言えます。

イチローズモルトウイスキーおよび㈱ベンチャーウイスキーは、公式の企業HPを開設していません。ただし公益財団法人「埼玉県産業振興公社」のHPに企業プロフィール情報を掲載しているほか、“Chichibu distillery”の名前でFacebookページを運営しています。

埼玉でイチローズモルトを取り扱っている主な販売店は下記の通りです。

• 松本屋酒店（秩父市）
• 酒舗おおば （川口市）
• 酒の専門店 マツバドウ（春日部市）
• ヤマツ柳屋 （八潮市）　ほか

ちなみに上記はいずれも酒店であり、スーパーその他の小売店でも取り扱いがあるため、ぜひチェックしてみてください。

イチローズモルトウイスキーは全国的な知名度を獲得しており、埼玉以外の地域でも購入可能です。やまや・カクヤスといった有名チェーン酒店のほか、大きめのスーパー・家電量販店でも取り扱いがあります。またAmazon・楽天などのECサイトでも購入できるため、チェックしてみましょう。

グレーンウイスキーはトウモロコシ・小麦などの原料で製造されたウイスキーです。大麦を使わない分なめらかな口当たりで、やわらかい風味が特徴。ウイスキーの中でも飲みやすく、初心者に適しています。

イチローズモルトのグレーンウイスキーの価格は、最安のホワイトラベルで約5,000円。度数の高い上位商品だと15,000円前後です。

シングルモルトは大麦の麦芽を原料とし、同じ蒸留所内で複数のモルトウイスキーをブレンドして完成させるウイスキーです。麦芽本来のスモーキーで香ばしい風味をストレートに楽しめるのが特徴ですが、製造に手間がかかるため価格はやや高め。

ちなみに秩父蒸留所で製造されたイチローズモルトのシングルモルトウイスキーの価格帯は、おおよそ14,000～16,000円程度です。

ブレンデッドウイスキーとは2箇所以上の蒸留所のウイスキーをブレンドしたタイプで、モルトウイスキー・グレーンウイスキーをブレンドして造るのが一般的です。シングルモルトウイスキーよりも価格が安く、味わいもソフトなため初心者に適しています。

ちなみにイチローズモルトのブレンデッドウイスキーは、おおよそ5,000～6,000円。グレードの高い商品だと13,000円程度です。

定番ラベルは秩父蒸留所のモルト原酒に複数のウイスキーをブレンドして製造する、イチローズモルト本来の工程と味を再現したタイプです。爽やかな柑橘系の風味と、クセの無い優しい味わいを楽しめます。イチローズモルトを初めて飲む方は、定番ラベルから試しましょう。

リーフラベルは熟成の仕方に重点を置いたタイプで、熟成樽によって風味が異なります。商品はミズナラウッドリザーブ・ワインウッドリザーブ・ダブルディスティラリーズの全3種類。醸造・封入の工程を終えたボトルのラベルには、熟成樽の種類に応じた木の葉（リーフ）のデザインが施されます。

限定ラベルは数量限定商品、いわゆる「リミテッドエディション」です。定番ラベルよりも味わい・風味が濃厚な分、製造に手間暇がかかっており価格も高額。売り切れ必至のため、プレミアが付く場合もしばしばです。代表商品としてはシングルカスク・秩父 ザ・ピーテッド・カードシリーズなどが挙げられます。

ミズナラ樽は別名「ジャパニーズオーク樽」とも呼ばれる、日本製のオーク樽です。サントリーが初めて採用した素材で、以後日本製ウイスキーのスタンダードな熟成樽として定着しました。特徴は強い芳香とほど良い酸味。熟成が進むにつれて質感と香りが強調され、繊細な風味に変化していきます。

ワイン樽は、スコッチに代表されるワイン醸造用の樽をウイスキー樽として流用するタイプです。時間をかけて熟成されたワインの酸味・ぶどうの甘味・果実香などがミックスされるため、醸造されたウイスキーも洋風の深みとまろやかさを伴ったゴージャスな風味に仕上がります。

ロックは予めグラスに氷のみ入れておき、上から酒を注ぐスタイルです。岩（ロック）のような大ぶりの氷を用意するのが本式で、時間の経過に伴って氷が溶け出し味わいも変化します。

ストレートとの違いとして、氷によって酒が急速に冷やされるためアルコール感が和らぎ、口当たりも優しくなるのが特徴。クセの少ないイチローズモルトウイスキーにぴったりです。

ハイボールはウイスキーを炭酸水で割って飲むスタイル。アルコールの刺激が和らいで飲みやすくなるほか、水で割るよりもさわやかな飲み口になるため、女性にも大人気です。イチローズモルトウイスキーならではの魅力を楽しむには、味わいの深い品種がおすすめです。

ちなみにハイボールはCM・広告の効果も手伝ってトレンドになっており、若い世代にもすっかり浸透しました。レモンと氷を浮かべてアレンジする仕上げ方が人気です。

ストレートは呼称の通り、水・氷などでアレンジせずにそのまま飲酒するスタイルです。イチローズモルトウイスキー本来の味わい・香りや、熟成樽の風味を楽しむのに一番適しています。

ただし休む間なく飲み続けると舌や鼻が慣れてしまい、味・香り・風味を存分に堪能できません。ストレートで飲む場合はチェイサーを用意し、都度味覚・嗅覚をリセットするようにしましょう。

品種によって異なるものの、イチローズモルトのアルコール度数はおおよそ43～57％とやや高めです。アルコールやウイスキーに慣れていない方は43％前後の度数低めの商品を選びましょう。

飲み方で対応を図る方法も有効。まずはロック・ハイボールといったストレート以外のスタイルで、自分のペースに合わせて飲むのがおすすめです。

定番ラベルの項目で述べた通りイチローズモルトの原点は、秩父蒸留所のモルト原酒に複数のウイスキーをブレンドする製造方法です。このように1つの蒸留所でブレンド作業を完結する工程を「シングルモルト」と呼びます。

一方、「シングルカスク」は原酒に他のアルコールを加えず、単一の蒸留所で製造する工程。雑味が少なく原酒をそのまま愉しめるため、本格志向の方にぴったりです。

解説してきたように、イチローズモルトは魅力満載のウイスキーです。世界的な品質を誇る一方で初心者に優しい商品があり、比較的リーズナブルなのも国産ブランドならでは。本記事を参考に、ぜひ世界の味・イチローズモルトウイスキーを堪能してください。